トランプは首都に州兵を導入することに決めたそうです。治安悪化に対応するため。
でも、実際はワシントンDCの犯罪は年間で35%も減少しているとか。
司法省のデータによると、ワシントンの2024年の凶悪犯罪は前年より35%減少し、30年余りぶりの低水準となった。データでは殺人、強盗、凶器を用いた自動車強奪や暴行が減少している。
あまりの暴政を敷いているので、自分の身辺の安全に疑心暗鬼になっているのか。
それとも、徐々に米国の都市を軍の掌握下に置こうとでもしているのでしょうか?
実際米国政府は「この措置は他の主要都市にも拡大される可能性がある」と。
いずれにしても、小銃を携えた兵士が街頭をうろうろしているよう所に、観光に行きたいとは思いませんね。
あと数年もしたらアメリカの市民は「ちょっと前まではこんな景色じゃなかった」と思うことになるのでしょう。
こうして政治と社会の劣化は進んで行くのです。
トランプ政権は、ハーバード大が持っている様々な科学技術面の特許の、所有権や使用許可権を、政府が没収する可能性があると言っています。
また、西海岸のUCLAなどにも、反イスラエルの政治的言動を行う学生や教員がいるということで、法外な懲罰金を科すと脅しています。
アメリカの100年近くに渡る覇権の基盤は、世界の最も優秀な大学のほとんどが、この国に集中していたことなのに。
反知性、反科学の、軍事独裁国家に、そのうちアメリカがなったとしても、私は驚かないです。
そうなっても、日本はあの国を「唯一の同盟国」と称し続けるのでしょうか。
もっとも日本だって、よその批判をしている場合じゃないんですけど。
オレンジ色の党の党首、街頭演説で人種差別をするな、とやじられたら…
「してねえっつってんだろ!!!」
と、ものすごい勢いでブチ切れて怒鳴り散らしていたでしょ。
政治家が、それも世論調査の支持率第二位とか三位の、公党の党首が公衆の面前で、国民に向かって「〇〇ねえよ!!!」なんて言葉を使うの、私は初めて見ましたよ。
それに「わー」「そうだー!」と聴衆が拍手喝采している。
さらにそれを、支持者以外のほとんどが、みんな無表情でスルーして日常を送っている。
これが、社会の劣化でなくして何でしょう。
単なる一政党の問題ではない。こういう状況を作り出し、許している、そしていつの間にか不感症になって行くであろう、社会全体の問題なんです。
公人の暴言が堂々とまかり通る世の中が、暴力がまかり通る世の中になるまで、そんなに時間はかかりませんよ。
断じて、絶対に、「政治なんて誰がやっても同じ」などではなかったということに、我々は嫌でも気づかされることになるでしょう。
そしてそれは「〇〇党が悪かった」という問題ではなくて、この社会そのものが腐食して崩れ落ちて行くことの、ひとつの現れだったのだ、ということも。
ゆっくりではなく、あるとき急に、突発的な事案で社会が大きく雪崩を打って変わることも十分考えられます。
社会が崩壊すれば…
「老後の資金」なんてあてにならない。誰もが「今日の食い扶持は今日稼ぐしかない」世の中に(戦後まもなくみたいに)またなることを、覚悟しておいた方がいい。
だから、今あるお金は、今のうちに使っちゃっておいた方がいいと思います。そのうちやってみたいことは、先延ばしにせず早くやっておいた方がいいです。
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