あと2日で30歳のお誕生日を迎える小倉唯さん。
当日は金曜日なので、翌日にバースデーイベントがあります。
「本業」の声優としては、ゲームキャラのCVの仕事が最近たくさん入って、メインになっていますが…
今期もアニメの仕事はやっています。
いちばん注目なのは、人気アプリゲーム「アークナイツ」のアニメ化の第三期で…
ロスモンティスという名の、恐ろしい破壊力の異能を持った少女の役ですかね。
「アークナイツ」は壮大で複雑な世界観と難解なストーリーの作品なので、ゲームとしての人気ほど、TVアニメでは「跳ねない」のですが…
資本が海外なのもあって資金が潤沢なため、ハイクオリティな作画と豪華な声優陣で作られています。
こちらがアニメ版のPVです。途中「アーミヤがいやなら私が〇ろす!」と絶叫しているのがロスモンティスです。
もともと謎の多い、複雑な背景を持った人物であるだけに、難しい役なのですが…
特に、先日放送された第二十一話「失序」での演技が圧巻でした。
下の短い映像が二十一話のPVです。
(サムネイル画像で右側にいる、銀髪の少女がロスモンティス)
今はサブキャラクターで渋い芝居を見せることが多い唯さん。普通に演技の上手な声優さんなのですけれど…
声優としての仕事をするのは既に17年という長いキャリアの中で、アイドル声優というイメージが強く付いてしまっているので…
(実際今でもフリフリの衣装を着て音楽活動をガンガンやっているのですが)
コアなアニメファンからの評価はいまひとつ上がらない、というか、ほぼ存在しない者であるかのように、無視する人が多いです。
フラットに演技を評価してくれない。
そんな中でもくさることなく努力をして、ひとつひとつの役と誠実に向き合って来たからこそ、これだけ長く生き残っているというのは、間違いありません。
ビジュアルが良いので、何の根拠もなく「性格が悪い」と誹謗されてしまったりもしますが、演技がへたくそで性格も悪く、素行も悪ければ、業界内では…
同業者やスタッフから嫌われます。もしくは狭い世界ですから、悪い評判が立ちます。
内輪の嫌われ者や悪評のある人物が、こんなに長く第一線で活躍し続けられるわけがないのに。卓越した実力のある天才的な名優ならば、また話は別ですが。
むしろ小倉唯さんの場合、人柄ゆえに業界内で好意的に迎えてくれる人が多かったからこそ、ここまでやってこれたというのが実際だと思います。
先輩の花澤香菜さんが、わざわざマネジャーさんを伴って唯さんの事務所を訪ねて来て「あの子は私が育てます」と申し出てくれた、という逸話もあります。
もちろん本人がまじめで、しかも根性のある子だったからこそ、アンチからの逆風で潰れてしまわずに、ここまで頑張れたのではありますが。
テレビアニメの場合、今表に出ている仕事はだいぶ前にスタジオ収録したもので、さらに仕事が決まったのは1年半とか2年とか前ということになります。
逆に、今の時点で獲得した役が、形となって世に出て来るのはずっと先になります。
今また、ものすごく忙しくなってしまって、愛犬たちも実家に預けているという唯さん。
もちろん彼女の場合、声優だけでなく、また歌とダンスだけでもなく、クリエイターとして、プロデューサーとして、マルチな活躍をしているから…
普通の声優さんの何倍か忙しいというのはあるはずです。
でも1年半後、2年後に「跳ねる」作品と役に恵まれて、声優としても、さらなる高みに上ってくれることを、ファンとしては願ってやみません。
